犬の皮膚エリテマトーデス 犬の自己免疫性疾患

人間と比較してワンちゃんは皮膚病が比較にならないくらい 多いです。

アレルギー、感染、先天性、精神的要因等々・・・また犬種によっても様々です。

その中に自己免疫性による皮膚病があります。

その中でも比較的病院の現場で 多いのが、犬の肉芽腫や犬の天疱瘡といった皮膚病です。

今回は飼い主様のご理解をいただいて皮膚生検(パンチ生検)をして

確定診断をさせていただいたエリテマトーデスという自己免疫性の子の写真です。

治療するにあたり、当然確定診断は非常に重要ですが、

私は 極力まず最初は投薬治療(飼い主様とお話しの上)を行うことが 多いです。

皮膚生検は皮膚に穴をあける検査のため、局所麻酔、縫合といったことが必要となり、

言い換えれば「皮膚を傷つける」検査となります。

いきなり皮膚生検を飼い主様と検査の内容をしっかり説明せず

行うということはしないようにしています。 エリテマトーデスは治療が比較的難しく、

を治療方法を変えることも多いです。

 

治療前

(自己免疫性疾患ではステロイドが必須ですが、高用量の内服が知慮法の一つですが。投与しても変化が無く 困りました。)

 

 

治療後

(治療方法を内服薬から外用薬変え、丹念に丹念に飼い主様に塗布してもい、何とか症状を抑えているところまできました)

 

毎日自宅にて外用薬を塗布することは非常に大変で(特にこの子の場合は前後の足すべてのため)

飼い主様の努力の賜物といえると思います。お薬の塗布以外に、保湿もしていただいていますので

飼い主様が治してくださっているといっても過言ではありません。